「ぎゃー!まーにあわなーい!!」






けたたましい悲鳴が寮の中に響き渡った。


中々いい発声だ。
さすが鍛えているだけあって、素晴らしい衝撃波を出している。
お陰で同じ部屋にいた人物は耳を守るために先程からそこに指を突っ込んで堪えるしかなかった。


「いやん、そこじゃない!マウスしっかりしなさい!」


ガシガシと連打されているボタンがなんだか哀れに思えてくる。


「あわわ!さっきの資料どこに隠れた!?」


今度はばさばさとなにやら紙を捲り始めた。
「でてこーい!」などと呼び掛けているが、紙に意思はないので効果があるとは思えない。


「あ、いたー!おんぷくんナイス!」


どうやら目的の書類にはこの前音也からもらったおんぷくんグリップがついていたらしい。
おんぷくんの手柄ではないことは確かだ。
そんな突っ込みを耳を守りながら心の中でいれる。
その間には勢い良く受話器を持ち上げた。


「リューヤさーん!今データ送ったー!」


電話の向こうも彼女と同じ位殺気立っているのは、この距離でもよく伝わってきた。


「え?その資料?マジで!?わかったメールで送って!」


ガシャンと受話器を置いて、は今度はピヨちゃんファイルを手にした。








そんなドタバタと騒がしい部屋をノックする音がした。


入ってきたのは・・・








<選択肢>

  ルーレット

  御曹司とロッカー 準備中

  ジェットコースター

  パレスの人 準備中

  苦労性役員教師






<コメンツ>

めっさ忙しいときに勢いで書き始めちゃいましたよ。
突っ込みは基本禁止です。


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